建築設計実績の紹介
愛知県名古屋市桜区栄町NHK名古屋放送センタービル内の貸事務所テナントのデザインオフィス事例です。
名古屋市内からのオフィス移転工事として、オフィス移転に伴う全般工事をワンストップで手配しています。
オフィスレイアウトデザイン設計だけでなく、LAN工事、電話工事、電源コンセント工事、オフィス家具手配を行っています。
また、前のオフィスからの引越しと前のオフィスをビルオーナーに返すための原状回復工事の手配も全て行っております。
このデザインオフィスはNHK名古屋放送センターの空中庭園階にあります。
憩いの場である空中庭園を訪れる人に、会社の存在をアピールするためエントランスホールを空中庭園ロビーから見通せるようにオフィスレイアウトをおこないました。
また、商品の展示棚がオフィスホールのデザインキーワードとなり黒いフレームが展示棚や展示書棚、アートポスター展示棚などに派生してエントランスホールをデザインするように致しました。
空中庭園からフレームデザイン越しに、透明な打合せスペース2室とエントランス全体が見渡せます。
壁面が黒フレームのディスプレイ用の書棚となっています。
ガラスショウケースにシームレス照明を入れ、コーポレートカラーのブルーグリーンの部分はバックライトを入れて書籍が無くても美しく壁面が光るようにしています。
横方法に黒フレームが流れていますが、白い壁面の部分は実は壁ではなくセミナー室へ続く扉になっています。
今回のオフィスデザインの特徴である展示壁の黒いフレームと共通のデザインで、自立タイプの受付台を片岡直樹建築設備設計一級建築士事務所でデザインさせて頂きました。
写真右手奥に欄間部分が開口になった倉庫スペースがあります。
NHK名古屋放送センタービルは消火設備にスプリンクラー設備があるため、その散水範囲の障害となる壁を設ける場合は、散水範囲から外れる箇所が無い様にスプリンクラーを追加する必要があります。
方法としては、欄間を開口し散水の障害となる壁部分を撤去するか、スプリンクラー増設工事を行うか、いずれかです。
欄間開口は、遮音やプライバシー性を考慮すると、お施主様の要望がありますのでなかなか出来ません。
また、スプリンクラー増設は工事費用がかかりますので、壁の位置決定は、効率を意識しながら設計しています。
ワークスペースは効率とビル照明モジュールの基本レイアウトを重視したレイアウトとしています。
音響設備を備えて映像やマイクを使った講座が開けるようにしています。
NHK名古屋放送センタービルの排煙設備は機械排煙を行っており、吹き抜け部が加圧防煙を行っています。
加圧防煙とは、火災が発生した時、排煙と同時に外部の空気を機械で送り込んで周りの部屋よりも陽圧とすることで煙の浸入を防止する方式のことです。
そのため空気を区切る壁が天井内にもあります。その排煙システムのブロック分けが優先されるため、遮音壁を自由に天井内に設けることが出来ないビル設備となっています。