建築設計実績の紹介
『価格 値段 メリット デメリット 暑い 寒い 地震』についての詳細はブログをご覧ください。
ガラスとべニア板の木目が転写された普通型枠打ち放しコンクリートをサッシのフレームを使わずに面一(ツライチ)ディテールとしてファサードのアクセントとしています。
天井の杉板が外部軒天井まで連続してのびやかさを演出しています。
敷地面積が約30坪で第一種低層住居専用地域です。敷地形状が北側隣地境界線が西側前面道路4mの間口に対して長いため第一種高度斜線の影響を大きく受けるため、地上3階建ては厳しい敷地条件です。お施主様のご要望を考慮すると光が入る地階を設けることを提案させて頂きました。
大きな玄関ホールの北窓から地階にも光が入るよう計画しています。重力換気と温度差により、冬は地階に冷気がいかないように、空調された地階の暖気が階段室へ逃げないようにするため、階段室と地階では扉を設けています。また、夏の重力換気による通風を積極的にとるために扉の上にホイトコという換気用扉を設けています。これにより、階段室の煙突効果で暖気が上昇して抜け夏の涼しい風が地階の部屋に入るように計画しています。
地階のエアコンでは、通常ドレンアップキット・ドレンポンプキットという排水を地上レベルまで持ち上げるポンプを組み込む必要がありますが、地上に出ている空間を利用して自然排水とすることでドレンアップキット・ドレンポンプキットなしのリーズナブルな通常の家庭用エアコンが利用できるようにしています。将来のエアコンの交換やメンテナンスが容易になり、機種交換選定が機種を限定せず値段だけで選べるように自由度が増すメリットがあります。
また、冷媒管とドレインホースはLGS壁の中に通すことで配管が見えないようにしています。排水ドレインルートは、施工前に厳密に計画して直交する壁の位置とスリーブの位置を合わせています。
階段室には普通型枠コンクリート打ちっぱなし仕上げの耐力壁が地階から最上階まで連続して屋根を支えています。
階段室の北側は大開口のサッシを設けて階段室に光をいれています。
階段室の視覚的な連続感をエントランスとリビングから演出しています。
構造計画として、コンクリート壁式構造では柱型が無く、壁が柱の役目を果たします。
耐力壁のバランスが、南側開口部と北側開口部で同等の耐力壁量となるように意匠デザイン・プランニングで工夫しています。
建物重心を中央に持ってくることができ、平面構造計画上の偏心を防ぐことで、結果的に余分なコンクリート躯体を不要とでき、コストダウンにつながっています。
新省エネ法の断熱仕様基準を満たした最新の断熱仕様ですが、エアコン一つで家の中すべての部屋の温度管理が快適にできるまでにはいたらないので、気積を区切るためにドアは設けています。
正面の壁は地階から屋根までつながる耐力壁です。 家の中心部で外壁からの折り返し断熱補強距離からも遠いので、コンクリート打ちっぱなし仕上げにすることも可能でしたが、リビングの雰囲気に合わないので、お施主様のご要望で塗装仕上げとしています。
強化ガラスドアは床ヒンジをなるべく緩くして、かつ、キッチンの換気風量に負けてドアが開かない程度に調整しています。また、ガラスドアのハンドルバーは木製として手触りを階段手すりと合わせています。
天井仕上げの無垢杉板は、バルコニー軒天上の不燃無垢杉板まで目地も含めて連続しています。異なる場所の仕上げでも連続したディテールとすることで奥行感が出るようにしています。
床仕上げは、無垢ナラ幅広フローリングで、TES(ガス温水システム)の床暖房対応品としています。
都内の住宅が建て込んだ地域でも、太陽の光が多く差し込む明るいリビングにするため、1階リビングの床レベルが、地上より1.5m上げています。
写真右側のサッシは防火設備のため網入り複層low-Eガラスで空気層10mmを使用して新省エネ仕様基準としています。
サッシに連続してある中間の壁は、外壁仕上げはコンクリート打ちっぱなし仕上げです。内装壁側は断熱の上ボード下地で塗装仕上げとしています。
この壁を無くしてすべて南側開口部としてサッシにすることも可能です。
写真右手のサッシの中間にある壁は、構造計画上必要最低限のコンクリート量とするために必要な耐力壁です。
2階梁の長手方向のスパン距離が長くなり、たわみが大きくなります。中間に壁柱を設けて、不経済なコンクリート躯体寸法となることを防いでいます。
この階段室は、重力換気が起きるように設計しています。
詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください。
2階の書斎は道路側にFIX窓を設けています。外観のアクセントとしています。
写真左手のバルコニーは、強化ガラス自立手すり壁とがあります。写真では透明で分かりずらくなっています。