新宿区市谷での鉄筋コンクリート造4階建て新築賃貸マンションの建設事例です。

阪神・淡路大震災では、施工の不備が原因と考えられる建築物の被害が多く見られ、施工段階での検査の重要性が改めて認識されました。こうした背景をふまえて、中間検査制度が設けられています。検査の対象となる建築物や工程は、特定行政庁ごとに、特定工程として指定されています。東京都では、告示指定により、中間検査が義務づけられています。

左が施工会社の現場代理人兼現場監督の小川建設さんです。右が構造設計者のひばり建築設計さんです。

施工会社の自主検査による施工品質管理表の確認をしています。この打合せ以前に、定例会議時に施工会社から構造設計者へ　建築概要・仕様鉄筋の種別・継ぎ手・特記仕様・標準仕様・各種検査・他工事との関連・工法の質疑を受けていて工事に反映されているかのチェックをしています。

施工会社が自主検査を行う上で必要な、各工程段階での検査確認をより具体的な内容で記述したものが施工品質管理表です。
現場では、お互いに忙しく、気持ちとしてはなるべく仕事を他の人にやって欲しいと思うのが人情です。このような気持ちもあって、お互いにやるべきことをうやむやにしたまま仕事を始めると、誤った指示や勘違いにより、故意ではないにしてもミスに気付かずに先に進んでしまい、最後になって納まらなくなるといったことが起こってきます。
施工品質管理表は、工事の流れのなかで、各工程ごとの管理項目を決めて、その項目を誰の責任で、どのようなチェック方法で、どのような判定基準で行うかを、工事施工者と設計監理者でお互いに確認し合い実施に移すためのシートです。これに基づいて検査を行い異常があった場合には、是正処理を行って次のステップに進行することになります。

右から施工会社現場代理人兼現場監督の小川建設さん、民間指定確認検査機関の日本建築検査協会さん、構造設計者のひばり建築設計さんです。

右から構造設計者さん、現場監督さん、民間指定確認検査機関検査員さんです。主要な部位の配筋や寸法を構造図と照合するため、図面符号と仕様を読み上げながら施工内容を確認していきます。