地下室のある頑丈な家
2017/8/30に北朝鮮からミサイルが発射され、Jアラートが発動して、頑丈な建物や地下に避難が呼びかけられました。
しかし、地方では、敷地は広く確保しやすいので地下室は不要ですし、工事費が木造に比べて高いので、地下室のある鉄筋コンクリート造の建物は少ないと思います。
地下室や頑丈な建物をご希望の方へという事で、地下室のあるコンクリート住宅の建設事例のご紹介です。地下室・コンクリート住宅建設のお役に立てれば幸いです。
壁式鉄筋コンクリート造は、窓が少なくコンクリートの壁が多くなります。
外壁が鉄筋コンクリート造の建物となりますと、5階建までの壁式鉄筋コンクリート造か、柱梁ラーメン構造で壁が耐力壁、または、非耐力壁の建物が考えられます。
非耐力壁の鉄筋コンクリートの壁となりますと、柱と梁に1辺しか定着していませんので、窓よりかは良いかと思いますが、強度的にはそもそも地震に対する水平抵抗力も無い壁となります。
構造規定により5階建以下であれば、壁式鉄筋コンクリート造という柱と梁が不要な構造形式が可能です。平面プランや間取りが構造規定に合えば壁式鉄筋コンクリート造が経済的です。
この建築事例も壁式鉄筋コンクリート造になります。
ラーメン構造は、柱と梁が構造体で壁は必要ありません。柱と梁の出っぱりがあります。
壁式構造は、壁が柱と梁の役割をします。壁が多くなります。
※構造スリットとは、壁と柱の縁(えん)を切る耐震スリットともいいます。柔構造では、柱の曲げ性能が発揮されることが必要です。剛性の高い壁が柱の曲げを妨(さまた)げてしまうため、構造スリットが柱と壁を離します。
経済的に地下室を作る方法
地下室の防水は、躯体防水(タケイ式防水)としています。
この防水の特徴は、土に接する外壁をコンクリート壁のひび割れから出る湧水を処理する前提とした二重壁式とする必要がないので、地下室の床面積を、ひとまわり広く確保できます。また、湧水を汲みあげる電動ポンプのメンテナンスや電気代が不要になり経済的だと考えています。
国土交通省建築工事標準詳細図には二重壁式防水が記載されているので、躯体防水は信用できないと考えている設計者が多くいるのが事実です。
しかし、18年前の北川原先生の事務所時代から片岡は5例ほど躯体防水の採用実績がありますが、漏水事故例はありません。
ちなみに、9月より事務所移転で片岡直樹建築設備設計一級建築士事務所が、弊社事務所で設計監理させて頂いた巣鴨のプラザレジデンス8の地下に移転を予定しています。こちらも躯体防水の事務所になります。
建設作品事例紹介プラザレジデンス8
地下室の建設費は地上の約1.5倍かかります。
こちらの事例は、地下室が1m程地上に出た仕様として、自然採光が得られる様に工夫しています。
住宅の場合、このように地上に1m以下で突出しているのは、土を掘る工事費を節約できて、容積率の緩和が適用されて、少ない土地でも多く居室を確保できるからです。
地下室の水回りはメンテナンス費用がかかります。
地下にトイレやキッチンなど水回りを設けますと排水が電動ポンプによるくみ上げ式となり、排水を一時的にためる汚水ピットが必用になります。電動ポンプは通常故障を考慮して2基で一組となりますが、ずっと使っていないカラカラのピットにしていると、いざというときにポンプが動かないことがあります。そのためポンプはメンテナンスがかかせません。
地下に水回りを設けた場合には、メンテナンス代と電気代がかかることを覚悟していただく必要がございます。
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