ブログ
住宅/ビル/マンションのデザイン建築設計事務所をしている片岡直樹が向学のために名建築を訪ねるシリーズです。 国道253号線沿いにあります桝屋本店は、平田晃久先生の作品です。サンゴ礁のような空間でとても新しい空間体験ができるのではと思います。三角錐のとがったコンクリートの先端が地面から建物を支える柱のようになっていて鉛直荷重だけでなく水平力はどうしているのか大変興味深い構造と空間構成が一体となっているすばらしい建築です。平凡な田舎の国道沿いの風景に突然現れるとても前衛的で他にないおしゃれな建物です。2007年JIA新人賞受賞作品でJA67に発表された作品です。
正面の眺め コンクリートとガラスがツライチに納められたディテールが、構造と空間構成の一体感をより引き立てているように思います。 地面が茶色なのは、道路に融雪パイプが仕込まれその錆の色のようです。この多雪地域独特の色です。
三角形のとがった先端で屋根を支えているようなデザインがかっこいいです。
シンプルなドアのデザインです。
平屋で構造的には負担が少ないように思いますが、耐力壁中央と壁天端に補修跡のようなものがあります。三角錐の尖ったところと耐力壁ではやはり平面バランスをとるのが厳しいからでしょうか。写真左側のバットレスのように持ち出された耐力壁も貢献して地震には安全なように感じますが。
サッシが壊れていました。コストの面からスチールで亜鉛メッキでしょうか。FIX部でもやはりスチールサッシでは下端が持たないのだと思います。
株式会社片岡直樹一級建築士事務所
代表取締役 片岡直樹
設備設計一級建築士
一級建築士
管理建築士
読売理工医療福祉専門学校非常勤講師
2014グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス9の設計監理にて受賞致しました。
2008グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス8の設計監理にて受賞致しました。
建築雑誌KJ2016年12月号にデザイナーズマンション3作品が掲載されました。