住宅/ビル/マンションのデザイン建築設計事務所をしている片岡直樹が向学のために名建築を訪ねるシリーズです。
山形県酒田市にあります『酒田市美術館』です。
職員の方の許可を頂いた範囲で撮影させて頂きました。
設計は、池原義郎先生です。
芸術まで昇華した宝石のような建築です。
新建築 1997年12月号・第39回BCS賞・公共建築賞に発表されています。
南側入り口 エントランスキャノピーと門扉ディテール
壁面高さ4200mm 開口内寸2890mm キャノピー:FB 4*25
エントランスの大庇
PL t20 端部 PL 切り出し加工 この加工には、『折り線は明確に出すこと』という記述が図面にあります。
庇高さ1FL+2850mm
エントランス前
管理スペースからエントランスへのアプローチ
エントランスからの見返し
外壁:杉板本実型枠コンクリート打放し撥水材塗布
ロビーから展示ホールへの眺め
手前の金属ポールと照明は内樋
ステンレス丸パイプΦ114.3ビーズブラスト仕上
展示ホール入口開口部ディテール
壁:ライムストーンt25乾式工法
展示ホール
トップライト屋根:溶融亜鉛メッキステンレス板t0.5 野地板木毛セメント板t20+硬質セメント板t18
トップライト:熱線反射ガラスt10+A10ガラスメッシュ入り+網入りガラスt6.8にUVカットフィルム貼り(フロストタイプ)
stPLt6曲げ加工ポリウレタン塗装 下弦stPLt8+stFB6*16
トラス下弦は1FL+3400mm CH4000mm
廊下
床:スレート割肌仕上 ボーダー:大理石本磨き
常設展示室Ⅱからの見返し
廊下
常設展示室Ⅱ入口ディテール
展示ホール天井ディテール
ガラスボックス
ガラスボックス入口開口部ディテール
常設展示室Ⅱからの見返し 廊下
常設展示室Ⅱからの見返し
常設展示室Ⅱへの廊下から展示ホールへの眺め
喫茶への廊下からロビーへの眺め
外壁 ガーゴイル ディテール
コンクリート打放し 出目地と深目地
天端笠木ジョイント部のみSUS PLt2 W60片側のみ工場溶接 SUS PLt2通し材
位置調整後タップ留め 可動押さえPLt2
喫茶への廊下
庭の白い大理石彫刻は、安田侃『飛翔』
喫茶『モンマルトル』から庭への眺め
遠くには鳥海山が望めます。
故池原義郎先生は、村野藤吾賞選考委員の要職を歴任され、日本建築学会賞作品賞(1974年)、 日本芸術院賞(1988年)を受賞された偉大な建築家です。
片岡は、浅蔵五十吉美術館、熊谷文化創造館、ゑしんの里記念館を見学したことがあります。
どの作品も、圧倒されるほどの濃密で芸術的なディテールにみちた空間で、まさに、宝石のような建築です。
酒田市立美術館
URL:https://hajimari-ac.com/
所在地: 山形県酒田市飯森山3丁目17−95
開館時間:9:00~17:00 (入館は16:30まで)
休館日:12月~3月/月曜日休館 (祝日の場合は翌日) 12月29日(金)~1月3日(水)
*このほか展示替休館あり。詳細は展覧会情報・イベント情報、スケジュール情報の各ページでご確認ください。
上記は、2023年8月の情報です。詳しくは、酒田市立美術館のホームページをご覧ください。