住宅/ビル/マンションのデザイン建築設計事務所をしている片岡直樹が向学のために名建築を訪ねるシリーズです。
東京都板橋区にあります巣鴨信用金庫 常盤台支店です。
外観のみの撮影です。巣鴨信用金庫さんの許可を頂いております。
じつは、巣鴨信用金庫さんは、弊社のメインバンクでして、お世話になっております。(^-^;
設計は、エマニュエル・ムホー先生です。
フランス人女性建築家のエマニュエル・ムホー先生は、日本古来のデザインを現代にも活かしたいという想いから、伝統的な間仕切りにヒントを得た色とりどりのパーティションシリーズ『色切/shikiri』を編み出されています。
その『空間を色で仕切る』というコンセプトから、色を平面的でななく三次元空間を形作る道具として扱い、建築、インテリア、プロダクトデザインまで幅広く手掛けています。
この『空間を色で仕切る』という新しい概念に、片岡は感銘を受けました。
普通の建築家とは一線を画す、色というマテリアルで新境地を切りひらいた建築家だと思います。
ファサードは、基準割付約1.4m*4m 厚さ10mm 厚板アルミパンチング加工 フッ素樹脂塗装仕上げです。
菊川工業株式会社さんの施工技術がもちいられています。
片岡は菊川工業株式会社さんが施工した金属パネル事例として、すみだ北斎美術館とアーツ前橋を見学したことがあります。
菊川工業株式会社さんは、どちらの建築もファサードの出来栄えを決める主要な工事にたずさわっています。
エマニュエル・ムホー先生の巣鴨信用金庫さんの一連の作品では、志村支店・中青木支店の金属パネルも菊川工業株式会社さんの施工です。
巣鴨信用金庫さんのコンセプトは、「喜ばれることを喜びに」、1秒でも長く居手掛けるたくなる空間づくりを目指すことです。
その答えとしてのエマニュエル・ムホー先生による巣鴨信用金庫常盤台支店のデザインコンセプトは、「leaf」です。
ファサードには樹木のシルエットが浮び、14色を使った大小の窓をリズミカルに配し特徴づけることでファサード自体が看板となっています。
窓にはテーパーがかけられていて小口に着色がされています。
アルミパネル10mm厚ともなると、パネルのエッジと面精度がとてもシャープです。
10mmの厚板アルミパネルがパンチング加工されています。
平面プランの情報がわからないのですが、外壁とアルミパネル面が離れているために窓枠テーパーに距離がとれているようです。
またそのために、屋根部パラペット納まりも必要がなくなりアルミパネルが頂部まで笠木なしでみえています。
写真ではお伝えできませんが、この建物には内部空間に中庭があり、内部の空間構成もカラフルですばらしいです。
巣鴨信用金庫 常盤台支店
住所:東京都板橋区前野町6-4-14