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住宅/ビル/マンションのデザイン建築設計事務所をしている片岡直樹が向学のために名建築を訪ねるシリーズです。 新潟県十日町市にあります手塚貴晴先生 手塚由比先生設計のいこて十日町産業交流発信館を見学してきました。到着した時間が開店前で内部を見学することはできませんでした。ですが、木架構のすばらしさは外観からも十分伝わってきました。残雪があり、屋根から連続した軒下部の扉が閉じられた状態を見学することができました。木造大架構ですと無柱大スパンの特性を生かした天井の高い大きな気積の平屋が連想されるように思います。この建物は木造大架構で平屋でなく2階建てになっているところが大変興味深い部分だと私は思います。残雪が消えると左右の空地も含めて広場として利用されるようです。新建築2015年11月号に発表された作品です。
残雪が建物に覆いかぶさることを想定して設計された雁木部分と連続した屋根形状が素晴らしいです。 グレーの屋根仕上げの部分を触ってみましたが、軽い感じがしました。仕上げはFRP防水仕上げでしょうか。調べてきていないので私にはわかりませんでした。跳ね上げることを考慮して軽い防水を選択されているのでしょうか。調べて勉強します。
柱脚のベースプレートの立ち上がりは10センチ程度でしょうか。軒先とグレーチングで暴風雨から守る対策をして、木製カーテンウォールには立ち上がりが無く勾配だけでフラットに納まっていました。
雪がなくなり軒下の屋根の一部に見える雁木部分を跳ね上げると、庇のある屋外テラスのような空間ができるそうです。夏と冬とで2つの表情を見せる屋根はとても魅力的だと思います。雁木部分を跳ね上げた夏の状態も見学してみたいと思いました。
正面から見た時の木造大架構とカーテンウォールだけでなく、軒下の太いささらの屋外階段がファサードのアクセントになっていて、素晴らしい構成だと思います。勉強になります。
アスファルトの前庭のアプローチに枕木が埋め込まれています。
地面レベルが下がっていて裏手の駐車スペースのようなところにまで石のアプローチがあります。ファサードと共通して屋外階段がありました。コンテナの赤色と木架構の色のコーディネイトがマッチしていると思います。
株式会社片岡直樹一級建築士事務所
代表取締役 片岡直樹
設備設計一級建築士
一級建築士
管理建築士
読売理工医療福祉専門学校非常勤講師
2014グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス9の設計監理にて受賞致しました。
2008グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス8の設計監理にて受賞致しました。
建築雑誌KJ2016年12月号にデザイナーズマンション3作品が掲載されました。