新宿区市ヶ谷で鉄筋コンクリート造4階建てコンクリート打放し仕上げのデザイナーズ賃貸マンションが上棟しました。
着工後の現場監理時に監理用・入居者募集用の外観・内観・エントランスCGパースを作成しました。
不動産仲介会社さんにプラン図とともに配布して募集を開始します。
外観正面
1mほど傾斜している前面道路の高低差で日影制限 高度斜線制限の規制のある中で、最大限の床面積を確保するために平均地盤面の設定を有利にするために地盤面のレベル設定を考慮しています。
外観正面 西面側
本敷地は近隣商業地域と第一種中高層住居地域に用途地域がまたがっていて,過半を第一種中高層住居地域が占めるため住居系地域となります。
これは、採光つまり窓の大きさに影響します。商業系地域に立つマンションに比べて、窓が大きくとられています。
エントランスまわり
エントランスは平均地盤面を下げる中で高さの取れる坂下側をエントランス側としています。
経済性を優先した鉄筋コンクリート造構造形式として柱のない壁式構造としています。
パース写真一番左側の壁の通りは1階部分で壁柱の無いデザインに見えるように壁柱を奥に配置して手前を鏡面の雨樋カバーを設けて浮いているようなデザインとしています。
表通り(牛込中央通り)からの眺め
坂下側のバルコニーのスレンダーな柱が坂を見上げた時のスカイライン エッジになります。
外観 東面側
陸屋根部分は、躯体防水にすることで、アスファルト防水に比べてパラペット立上りを低くすることができるので、本敷地のような高度斜線制限・日影制限の高さ制限を受ける中で最大限の貸室床面積を確保することに貢献できています。
また、笠木の無い、コンクリート打放しのスカイラインを見せることができています。
斜壁は、ガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き、下地はアスファルトルーフィング防水となっています。
外観 東面側
東面側は、壁柱が3階部分で倒れて斜壁になっています。構造壁なので斜壁は2階床と3階床を直線で結ぶ形で力の流れが途中で折れることなく伝わるようにする必要があります。
4階部分ではセットバックして下の階の耐力壁兼境界壁と連続した壁柱位置の構成となるようにしています。
これは、方位(真北方向)が影響する高度斜線制限と日影制限の影響によるものです。
ファサード 坂上の東面から
斜壁仕上はガルバリウム鋼板屋根としております。雨水配管は、コンクリート打放のグレー色に合うようにトミジ菅(耐火二層管)をもちいています。
坂下(歌坂)からのファサード ディテール
コンクリート打放し目地を深い見込でクッキリ見せて、壁式構造コンクリートの壁厚みがリッチに感じられるデザインとしています。
ファサード 上階ディテール
203号室・303号室では、バルコニーのある窓辺と三協ARM-S 特定防火設備仕様のツライチサッシの対比があります。
ファサード 前面道路まわりのディテール
コンクリート打放し壁の裏面にエアコン冷媒管・エアコン室外機・エアコンドレイン管・給湯器・給湯排気トップ・隔て板を隠したデザインとしています。
ファサード エントランス付近ディテール
バルコニー手摺の強化ガラス上下枠は左右躯体の2辺支持として、最大2mとばして、支柱の無いデザインとしています。
ピロティ
床はコンクリート洗い出し仕上です。コンクリートグレー色に床・壁・天井を統一しています。
天井は、木毛セメント板となります。
201号室バルコニー側の眺め
各階の1号室はサッシ窓に設備袖壁が無いスッキリした開口となっています。
201号室玄関側の眺め
外壁に面しない境界壁はコンクリート打放し仕上です。