住宅/ビル/マンションのデザイン建築設計事務所をしている片岡直樹が向学のために名建築を訪ねるシリーズです。
群馬県前橋市に江戸時代に創業して、約300年の歴史のある廃業したホテルを新しいオーナーが買い取り、アートスポットとして新たに 「SHIROIYA HOTEL」 として開業したホテルです。既存棟のヘリテージタワーと新築されたグリーンタワーがあります。設計は藤本壮介先生です。新建築2021年1月に発表された話題作です。
普通ホテル事業では収益性が最優先されるので、なるべく多くの部屋数を確保することが求められますが、普通の考え方を捨ててこの斬新な計画を実現できる説得力がなにより凄いです。
煙突のある(実際にはトップライト)小屋が丘にポコポコとおいてあるようでかわいらしい記号性を感じます。
急斜面芝緑化です。洗堀だけでなく終日日陰に近いような部位もあるようです。
何年後かに 本当に定着するのか、 芝管理がどうなっているか確認してみたい大変興味深い挑戦的なデザインだと思います。
外壁がスラブまで覆われている表現が、より浮遊感を出しているように思いました。
丘からせり出している小屋の表現がかっこいいです。
左の建屋は東屋のようなつくりになっていました。右手の塔屋は宿泊者だけが鑑賞できる美術品がある部屋のようです。
この建物の近所には以前見学したアーツ前橋があります。
アーツ前橋|住宅/ビル/マンション設計者の建もの探訪
白井屋ホテル
住所:〒371-0023 群馬県前橋市本町2-2-15
電話:027-231-4618
web:https://www.shiroiya.com/
e-mail: info@shiroiya.com