ルネ・ラリックはアール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたって活躍したフランスのガラス工芸家です。
ラリックのコレクターのための展示ルームの計画案です。
今回のインテリアではガラス工芸細工ラリックの時代様式に合わせたインテリアデザインを提案しています。
ラリックの活躍したヨーロッパ・アメリカ(ニューヨーク)を中心に1910年代から1930年代のインテリアでは、アール・デコという幾何学図形をモチーフとした記号的表現が特徴の装飾様式が流行しました。
アール・デコ様式で黒いレザーの棚にラリック自体を光らせるインテリアデザインとしています。
床の白い絨毯は、隣室とのつながりを意識しています。
既存のアルミサッシの窓では興ざめしてしまうので、窓飾りとして真鍮によるフレームをつけています。
左側窓は植物のような本来有機的な曲線で表現するものを、アール・デコの特徴である直線による幾何学模様として表現しています。
右側窓枠はアール・デコ様式でさかんにもちいられた古代エジプト趣味からくる葦をモチーフとしたデザインとしています。
天井は既存エアコン天井埋込ユニットとロスナイ室内機のユニットを建築化照明天井のモジュールに合わせて移動して面材を合わせる計画です。大理石の額縁が天井にも廻るデザインとして壁収納と天井のモジュールが合うようにしています。