お施主様からご依頼のお声がけを頂いてから、1年が経過しています。現在、解体が済みサッシ施工・配管施工などが進行してます。外観デザインについてお施主様より変更のご依頼がありました。新たにハイスペックのレンダリングマシンを建造して、新たに習得したモデリング+レンダリングソフトを使ってCGパースをつくりました。
賃貸マンションの空室対策でフルリノベーションをお考えのマンションオーナー様のご参考になれば幸いです。
バス通りからの外観
木を使ったデザインでのお施主様のリクエストから木ルーバーデザインを提案させていただきました。実際は延焼ラインにかかる部分なので不燃材を使う必要があるため、コストも面からも不燃木ではなくアルミルーバーの木目プリントのルーバーとなる予定です。
エントランス
ガラス自動ドアのオートロックと前入り後出しのポストを一体化して設けています。
中廊下
中廊下は採光がないため非常に暗いことから、日中でも照明が必要になります。既存建物の中廊下が非常に暗いことをお施主様が気にかけておられて、設計上一番注力してほしいとリクエストを受けていました。上下間接照明で影ができないように凹凸の無いミニマルな壁面ディテールにする予定です。
駅に向かう歩道からの眺め
綾瀬駅前バスロータリーから直結するバス通りで歩道には通勤・通学の人の往来があり、一番人の目につく外観部分になります。店舗サッシはテナント様の設計者によるデザインとなるため不明ですが、軒天のルーバー・床タイル・柱型部分は私の設計範囲になります。
南側外観
軒天部のルーバーは当初板状のルーバーでしたが、前回作成のCGパースからピッチが空きすぎていることが検証できたためピッチをせばめています。さらに、ルーバー材のコストが上がらないようにするため、形状を板から棒に変更しています。見込み厚さが無くなっても、ピッチをせばめたほうが良いことがCGパースで検証できています。
南東の隅切り部
2方向接道で角の部分が一番バス通りからよく見えます。バルコニー躯体形状がガタガタに雁行してシルエットが美しくないのでルーバーで一面を整理している提案です。ルーバーの長さ方向は芯材自体はアルミなので長さの制限は木ほどありませんが、木としては異常に長いルーバーになると不自然なディテールになると考えて、木のディテールに見えるように分割して、ルーバー小口を笠木で守るディテールとしています。
北東側外観
隣地が駐輪場と駐車場が連続していて北面ファサードがバス通りから見通せてしまうのですが、北面のファサードは、電気設備不要線の撤去とカバー工法によるサッシ交換・外壁塗装の塗り直しに留めています。
バス通りから一番目立つ北面バルコニーにルーバーを通している提案です。
長年の悩みだった(特にレンダリングが難しいです。)CGソフトの移行に成功しました。実施設計作業とは別に新たなCGパース習得まで半年がかりでした。まだまだ、CG作成スキルのレベルアップをしていきたいと思います。
レンダリングマシンのスペックはこちらのブログに記事にしています。
2018年8月PC自作(前編)|Intel Core i7 8700K|GEFORCE GTX1070tiでレンダリング用PCを組みました