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住宅/ビル/マンションのデザイン建築設計事務所をしている片岡直樹が向学のために名建築を訪ねるシリーズです。 外溝に連続している詩的な壁の表現 古典的な表現ですが、私はとても好きな建築デザインです。鉄骨の列柱 ガラスカーテンウォール コンクリート壁の平行な重なりが素晴らしいです。 私は池原義郎先生の作品は、浅蔵五十吉美術館 酒田市美術館 を見に行っています。私の好きな建築家の一人です。コンクリート打放しが、パネコートではなく、いろいろな技巧を尽くした打ち放しをされています。ゑしんの里記念館の「ゑしん」とは浄土真宗の開祖、親鸞聖人の妻だそうです。新建築2006年4月号に発表された作品です。
エントランスのアプローチ 他の池原作品に比べてアプローチの道程が短い車寄せのタイプです。
エントランス庇と風除室が分離して浮いています。また、コンクリーの壁も浮いています。しかも1枚のコンクリート壁が2枚の壁に見えるように2種類の打ち放しでさらに壁と壁の間を目透かしで浮かしています。ものすごい技巧をつくした表現です。
エントランスの庇を支える壁が、すごいです。コンクリート壁のステンレス笠木のデザインがすごい技巧が凝らされています。
水盤に鉄骨の列柱が映えます。
水盤の端部の表現、シャープな軒先の表現 素晴らしいです。
屋根が曲線部と直線部が複雑に連続しています。すごい技巧を尽くした表現です。
水盤の端部ディテールの設計がかっこいいです。定番かもしれませんが、構成の美しさがやはり素晴らしいです。
水盤とステージが同一レベルで納められています。この構成はなかなかないのではないでしょうか。素晴らしいです。よく見ると結構水盤の水深があります。
水盤に鉄骨の列柱と建屋の間に中間領域の軒が出た部分があります。
屋根の曲線が美しいです。
一枚の壁が、二枚に見えるような目透かしが施され、さらに打ち放しが杉板と型枠が二種類に分かれています。その美しい壁にさらに技巧が尽くされたステンレスの笠木があります。ピン角もシャープに複雑な造形となっています。一枚のコンクリートの壁がこれほど装飾的に技巧がこらされているのは初めて見ました。
コンクリートの壁が、ガラスサッシで隔てられていますが、連続しているように見えます。結構がっちりと縁が切れているディテールですが美しいおさまりとなっていて勉強になります。浮いた壁の表現が素晴らしいです。
風除室を覆う庇が、風除室から離れ、庇を支える柱が風除室から離れ複雑な構成になっています。すごいです。
壁の端部の表現が、目透かしで3枚に分節されています。
ホールの天井とコンクリート壁サッシの構成
株式会社片岡直樹一級建築士事務所
代表取締役 片岡直樹
設備設計一級建築士
一級建築士
管理建築士
読売理工医療福祉専門学校非常勤講師
2014グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス9の設計監理にて受賞致しました。
2008グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス8の設計監理にて受賞致しました。
建築雑誌KJ2016年12月号にデザイナーズマンション3作品が掲載されました。