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既存外壁はタイル仕上げで浮きが多数発生しています。外壁タイル剥がれは、45年前のモルタル接着工法のため、中性化などの劣化により、タイル剥離(はくり)タイル剥落(はくらく)の危険があります。
バルコニー手すり壁がコンクリート部とアルミ手すりぶと二種類あり接合部が以前の改修で補強されています。
既存妻面外壁はリシン吹き付け塗装仕上げです。
以前はゴミの集荷場所がサブエントランス前にありました。こちらのエントランスは駒込駅から一番近いため居住者の往来が多いサブエントランスです。
カードセキュリティー導入にあわせて自動ドア化し開口幅を構造上問題が無い雑壁範囲で可能なだけ広げます。
雨どいが軒天井をはっているのが丸見えです。上水配管が引き直して交錯しています。そのため、雨水管の横引きが軒天井からさらに下がって見えています。
3種類の磁器質タイルが張られています。エントランス庇にある館名サインは引き継ぐ方針です。既製品のアルミ手すりは経済性はありますが、外壁ファサードとしての印象が悪くなります。
エントランスは、前面道路が傾斜していて段差があります。また、道路と床レベルが近い部分の床に水道メーターが配置されています。
玄関ドアは以前の他業者の工事で外付け交換が行われております。PSがないため、既設改修工事による露出上水配管が軒天井から各部屋に飛び込んでいます。露出配管による古いイメージが問題点としてあります。
写真右側のアルコーブ奥の盤は東京電力の借室となっています。改修による露出上水配管が建物を古く見せている点が問題点です。また、サブエントランスドアが既製品のアルミドアであることが良くありません。
既存で片側が擁壁に乗った駐車場パレットがあります。擁壁の既製品フェンスがボロボロです。擁壁の水抜き穴がつぶれていて土圧が増加する危険があります。
今回の工事では1階にテナントを誘致するため、土間スペースの魅力的な改修が求められました。東京電力借室から廊下の軒天井にジャンクションボックスが露出で付き、そこからEPSが無いため軒天井を電線と上水配管が露出で横引きされています。古い設計の建物なのでEPSやPSが不足しています。
廊下コンクリート手すり壁を解体して建物軽量化による耐震性UPをおこないます。
本工事の大きな特徴です。手すり壁のハンドクラッシャーによる静音解体を行いました。ハサミのようにかみ砕いて解体することで打撃音がマンションに響き渡らないように配慮しています。
この工事では64世帯の入居者の方がいたままの大規模修繕です。
廊下手すりを解体し躯体整形してアルミ手すり壁を作る躯体準備段階です。古い青い長尺シートの廊下床は全部はがして改修します。
屋上塔屋部分のタイルの傷み具合と下地モルタルの状況をタイルをはがしながら確認しています。改修工事の難しいところは、新築と異なり見えない不具合があるなかで、予算にあわせて、いかにコストパフォーマンスの良い工事を行うことができるかです。
この段階で、当時の施工では躯体精度が現在程ないためか、タイル下地モルタルの厚みが50mm近くあるところもあり、躯体とモルタルの間の浮きとモルタルとタイルの間の浮きと2つの症状があることがわかりました。
タイル解体は振動が躯体に伝わるので大きな騒音が発生します。躯体からモルタルの除去は、躯体振動騒音の程度がタイル除去の比でないくらい長時間かかることから入居者の方への負担が重すぎるので断念しています。
タイルをはがして、昔の改修でついていたコンクリート躯体手すり壁とアルミ手すり壁のジョイント部分です。崩れやすくなっていました。
試験結果0.91N/m㎡
はい(*^_^*)本工事の主役 ㈱三浦工務店 現場所長 松本さんです。
本当にお世話になりました。m(__)m
試験結果1.34N/m㎡
今回の工事では現場事務所を6階の空き室を利用させて頂き、現場管理は常駐管理体制で工事を行いました。
はがれ落ちる危険性があった古いタイルを除去して塗装仕上げとしています。
株式会社片岡直樹一級建築士事務所
代表取締役 片岡直樹
設備設計一級建築士
一級建築士
管理建築士
読売理工医療福祉専門学校非常勤講師
2014グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス9の設計監理にて受賞致しました。
2008グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス8の設計監理にて受賞致しました。
建築雑誌KJ2016年12月号にデザイナーズマンション3作品が掲載されました。